Cafe Concert Series   vol.4

2015年7月26日 日曜日 16時と19時

於:エルグレコ(青山一丁目駅直結)

 

「Counterpoint(対位法)とは?」  その昔と今、16世紀と20世紀から

 

第1回:16時   第2回:19時

 

大人  2000円 / 小人(15才未満)無料  ともに1ドリンク付


対位法(英:Counterpoint)は和声(ハーモニー)に対置され、旋律(メロディー)をどう作っていくかを定めたルール体系です。対位法はクラシック音楽の源流の一つとなる作曲技法です。代表的なものとしては、バッハのインベンションやフーガ(18世紀)が挙げられますが、これは対位法の一つの完成形と考えてよいものです。本公演前半プログラムでは、それより時代を遡り、対位法が最初の興隆を見せた16世紀ルネサンスの音楽を中心に演奏します。モダン楽器ではなく、リュート、クインテルナ(ルネサンスギター)、ルネサンスフルートを用いて、当初の演奏の雰囲気を感じて戴けるような贅沢な編成でお届けします。後半プログラムでは、対位法を駆使した20世紀の作曲家フランコ・マルゴラのレパートリーをお楽しみ下さい。


当日は4人の演奏家がプログラムの合間に対位法について語ります。「対位法とは何か」と題すれば、硬い話のようですが、「カエルの歌のようなよく知られた曲も対位法の一つ」というところから始まる肩の凝らないトークにしたいと思います。

会場は、伝統あるカフェ エルグレコさんです。青山一丁目駅でメトロを降りて地上に出ずに徒歩2分です。香り高いドリンク片手に日曜日の夜をお楽しみ下さい。

本公演は16:00開演/19:00開演の2部制です。演奏プログラムは共通ですが、16:00開演の部のほうは演奏中心、19:00開演の部のほうはトークの比率が高めです。お時間とご興味に応じてご選択下さい。

16:00/19:00開演の部、いずれも保護者同伴の15歳未満のお子様は無料でご入場頂けます。16:00開演の部に限り未就学児のお子様もご一緒にお入り頂けますが、他のお客様の鑑賞環境にご配慮をお願い致します。 

 

ご予約・お問い合わせ

 

 アトリエフェルマータ

TEL 070-5024-9546   chitarra(アットマーク)live.jp

 

エルグレコ

TEL 03-3475-1733   elgrecocoffee(アットマーク)aol.com



またはご予約フォームからお願いします。


使用予定のバス・ルネサンス・フルートとクィンテルナ(ルネサンスギター)


予定プログラム

 

前半:ルネサンスの対位法

  • 西垣林太郎(クィンテルナ ソロ)

    Josquin (c.1450 - 1521) / Miguel de Fuenllana (c.1500 - 1579)

    "Benedictus-Duo de la missa a Pagne Lingua"


    Andreas de Silva (fl.1520) / Giovanni Maria da Crema (fl.1546)

    "Letare nova syon"


  • 東大輔(ルネサンスフルート)・上田朝子(ルネサンスギター)・西垣林太郎(クィンテルナ)

    Jacques Arcadelt (c.1504 - 1568) / Diego Ortiz (c.1510 - c.1570)

    "O Felici Occhi Miei"


    Pierre Sandrin (c.1490 - 1561) / Diego Ortiz (c.1510 - c.1570)

    "Doulce Mémoire"


  • 上田朝子(ルネサンスリュート ソロ)

    Joan Ambrosio Dalza

    "Tastar de corde" e "Recercar"


    Francesco da Milano (1497 - 1543)

    "Fantasia 30"


    John Dowland (1563 - 1626)

    "Fancy 5"


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    後半:20世紀の対位法。フランコ・マルゴラ(1908 - 1992) の音楽。


  • 東大輔(フルート)・西垣林太郎(ギター)

    Franco Margola : Marcetta


  • 西垣林太郎(ギター ソロ)

    Franco Margola : La Dolce Favola


  • 上田朝子(ヴァイオリン)・西垣林太郎(ギター)

    Franco Margola : Sonatina


  • 橋爪皓佐(ギター)・西垣林太郎(ギター)

    Franco Margola : Quattro Duettini


  • 東大輔(フルート)・西垣林太郎(ギター)

    Franco Margola : Cinque Impressioni


出演者

ギター:橋爪皓佐

Guitar : Kosuke Hashizume

兵庫県西宮市出身。フランス国立ニース地方音楽院ギター科、エクリチュール科を経て、ベルギーブリュッセル王立音楽院作曲科、ギター科学士課程を修了。これまでに和声をJ-L・ルジニオン氏に、対位法をT・シュレイド氏に、作曲をD・キャペレッティ、岡田加津子、中村典子、ハリス・キットス、藤倉大の各氏に、ギターを西垣正信、伊藤亜子、H・ドリニ、L・ブロンカーの各氏に師事。京都市立芸術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。

ルネサンスリュート&ヴァイオリン:上田朝子

Renaissance Lute & Violin     Asako Ueda

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン専攻卒業、同大学研究科作曲専攻修了、同大学カレッジ・ディプロマコース、バロック・ヴァイオリン専攻中退。これまでにヴァイオリンを小林健次、作曲を石島正博、和声を小森俊明、リュートを橋口淳一、金子浩、バロック・ヴァイオリンを寺神戸亮、戸田薫の各氏に師事。現在はヴァイオリン、バロック・ヴァイオリン、リュート、テオルボ、バロック・ギターで演奏活動を精力的に行っている。古楽アンサンブル「プティ・ヴィオロン」、「アンサンブル室町」、「アンサンブル・アクチュアリテ」メンバー。

ルネサンスフルート&フルート:東大輔

Renaissance Flute & Flute : Daisuke Azuma

12歳よりフルートを始める。音大には進まず一般の大学へ入学。卒業後、フランスの音楽講習会にてレイモン・ギヨー、アンドーラシュ・アドリアン、フランソワ・ロランなどのレッスンを受ける。国内にてソルフェージュ、対位法、室内楽などをマルグリツト・フランス女史に師事。ルネサンス・フルートを前田りり子に師事。現在、室内楽、オーケストラ、オペラなど様々な舞台で演奏しながら、幅広い時代や様々なジャンルのレパートリーを開拓している。

クィンテルナ(ルネサンスギター)&ギター:西垣林太郎

Quinterna(Renaissance guitar)&Guitar:Rintaro Nishigaki

幼少より演奏活動を始め、フランス国立ニース音楽院からの留学帰国後はモダンギター、ロマンティックギター、バロックギター、ルネッサンスギターなどを用いて、ソロ、室内楽、オーケストラ、ジャズコンボ、古楽などにおいて、公演、録音、映像作品に参加。ギター以外の撥弦楽器の演奏にも積極的に取り組み,正倉院宝物復元琵琶や古代エジプト復元リュートの演奏も手がける。